2022.04.17 (日)   K2Couple No.0744 

坂戸山
さかどやま(新潟県)
634m
城坂コースは残雪多く、花旅やや不発

コース最大標高差 : 465
コース累積標高差(+) : 540
コース累積標高差(−) : 540
コース沿面距離 : 4.0 km
行動時間 : 4'55"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 坂戸山頂(実城)から八海山
  5:00 = 高崎玉村SIC/関越道/塩沢石打IC = 6:30 鳥坂神社P
 鳥坂神社P 6:55 ... 8:25 寺が鼻分岐 8:30 ... 9:00 坂戸山 【L1】 9:30 ... 9:50 桃の木平 ...
 10:50 一本杉 【L2】 11:30 ... 11:50 鳥坂神社P
 鳥坂神社P12:00 = 12:15 六万騎山庚申塔PS

 庚申塔PS 12:20 ... 12:30 地蔵堂下登山口 ... 13:30 六万騎山13:35 ... 14:10 庚申塔PS

 庚申塔PS 14:15 = 道の駅南魚沼 = 新三国トンネル = 月夜野IC/関越道/高崎IC = 17:00

   坂戸山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


上州武尊山 日の出 谷川岳 関越トンネル 湯沢マンション群と飯士山
 魚野川の朝霧と坂戸山(坂戸橋)            ▲ 鳥坂神社の駐車場


 この冬は例年になく雪が多く、豪雪地帯で知られる魚沼地方も例外ではなかっただろうことは容易に察しが付く。
 そんな中、最近の異常な暖かさで桜も満開らしく雪解けも進んでいると思い、例年より早いけど様子を見に行ってみる。
 鳥坂神社の駐車場へダメもとで行ってみたら、10台ほど停まっていたが何とか置けそうだった。
 同時に到着したマツダ車のお兄さんと融通し合って、ぎりぎり滑り込みセーフ (^^
 青空に風もなく最高の山日和になったが、周囲の残雪が冷気を漂わせて思ったより肌寒く驚きのマイナス1℃だった。


フキノトウ エンレイソウ 最初の観音様 朝日にショウジョウバカマ
薬師観音様ちっく 全部で31体あるそうです 眠いよう
 オオヤマザクラ満開          ▲ 三連の鳥居はスル〜
ニワトコの蕾 足が進まないのは常 オクチョウジザクラ 清々しい桜坂の朝
 カタクリさん♪おっはよ            ▲ 日曜日に起こすな

咲き誇るオオヤマザクラ満開の桜坂を、右に行ったり左に行ったり。
青空に映える桜花をカメラに収め、足元の花を探しながら。
朝の冷気が清々しい。

桜坂の途中にあるカタクリの群生地。
どちらかというと寝坊助のカタクリさんは、まだ頭を下げたままで。
午後の日差しを受けたら、一斉に花開くのだろう。

過去に4回来ているが、鳥坂神社pにこれほど雪が残ってたことはない。
フライング気味なので、例年に比べて花の種類が少ない (^^;

 カタクリは諦めて桜と仲良く
                           ▲ うっすらと雪が残る桜坂を振り返って
起きて〜 地元民の散歩道 オクチョウジザクラ
六日町を見下ろす 一本しかないらしいコブシ 満開のオオヤマザクラ 春爛漫
 最初に出会ったイワナシ           ▲ ショウジョウバカマは常連
                         ▲ ここから延々とイワウチワ街道が始まる
 マンサク              ▲ シュンラン見っけ
                           ▲ ずっと階段なのよね、けっこう急な
 青空にタムシバ             ▲ 霜が降りたって訳ね
                              ▲ 谷川岳に源を発する魚野川の流れ、南魚沼穀倉地帯
三合目標柱 次は四で 飯士山 気が付けば五 イワナシ
タムシバ イワウチワ 紅白でお祝いだね ようやく六合目
 満開のタムシバだらけ            ▲ まだまだ道半ば
 あちこちにイワウチワ群落があり           ▲ オクチョウジザクラも所々に
ラッキー7 メジロ ヒメカンスゲ 寺が鼻分岐

イワナシやイワウチワに現を抜かしていると、いつの間にか七合目。
雪の塊りが登山道のアクセントになり、何気に楽しい (^^
思ったより固く締まった雪だった。

八合目を過ぎる辺りで、もう一か所同じような雪上歩きです。
地元の方らしき下山者とのスライド多し。
単独でラジオを鳴らして空身で、ピン長靴が定番。

 残雪を行く
 全部ね、合目標が足より細くて可愛い              ▲ 山頂は目の前

合目標は細くて小さくて、鮮やかな白ペンが可愛い。
地元の人に愛される山だ。
 坂戸山は大規模な山城跡で国指定文化財です

階段の急登を頑張れば、下界を望む悠然たるポコポコ歩きが楽しめる
2000m級の山々に囲まれる越後の里には、長閑な自然を感じるが。
ここで生きる冬の厳しさも容易に想像される。
ただ、南魚沼市の除雪体制は完璧とも聞くので、住んでみたい気もする。

 この急階段を登れば山頂です            ▲ 金城山ですよん
スミレ ヤブコウジ ツルアリドオシ 山頂に大手
                            ▲ つかの間のポコポコ歩きが嬉しい
 花撮り専科               ▲ クロモジ
 最後の急登です              ▲ タチツボスミレ
 山頂標識と八海山           ▲ あんた、何処でも咲いてるね
 おいちゃんはプチ偵察行            ▲ 大城小城方面は雪多し


 山頂広場では、女性3人が八海山を正面に楽しそうに座って食事中かな。
 大城小城方面には残雪が多く見られ、花は咲いていないでしょう。
 はらっぱは全然行く気もないけど、おいちゃんが代表して偵察に出る。
 すぐ戻って来た (^^;

 神社の石垣の上に腰掛けて、八海山展望付きのパン休憩にする。
 たまに登ってくる後続の人の様子を伺っていると、神社にお参りして八海山を眺めて薬師尾根をピストンするようだ。
 私たちは周回するつもりで軽アイゼンを持って来た (^^


 坂戸城本丸(実城)富士権現神社      ▲ 八海山をバックに、坂戸山頂に別れを告げる


 さて、城坂沢沿いのコースに入るに当たって、雪上歩きになるので予め滑り止め(軽アイゼン)を装着しよう。
 朝家を出る前に、「念のため滑り止めを持ってけよ」 とおいちゃんに言われて、確かに持って来た筈だったのに

 袋を開けてみたら、中身は軽アイゼンじゃなかった
 どうしようかと思案中に、ご夫婦が登って来たので雪の状態を教えてもらう。
 桃ノ木平まではルート不鮮明で、雪上トラバースがいくつかあり、堰堤のところは大きなスノーブリッジができてるとのこと。
 下りは気を付けないと危ないですよ、と最後に優しいアドバイスをいただいたのだった。

 おいちゃんはノーアイゼンで行くことに決めたようで、自分の軽アイゼンをはらっぱに付けてくれた
 最初の雪渓を下ると杉林に入り、夏道などは探しても見つからないので、雪を避けて適当に北をめざす。
 やがて、桃ノ木平と思われる開けた雪原が下方に確認できた。

 雪面が固くて滑るよ         ▲ 雪が消えればショウジョウバカマ
 夏道ルート逸脱          ▲ 雪のない林を強引に下る
                   ▲ 広い桃ノ木平、カタクリの大群落が雪の下で遅い春を待っている


 カタクリの群生地桃ノ木平は開けた雪原で、昨年ランチしたベンチ 【REPO】 が雪から出ていた。
 ここからは城坂沢沿いに西に向かって急降下する。
 夏道が出ているのでルートを見失う心配もなく、雪渓を渡りながらスリップだけに気を使って慎重に下る。
 カタクリ街道の面影を感じさせる楽しい下りだった。


 桃ノ木ベンチは出てたけど、珍しく休まないおいちゃん   ▲ 桃ノ木平から城坂の沢沿いにジグを切って急降下する
                    ▲ この辺の雪は雪崩て、カタクリが葉っぱを出して咲き始めてた

雪崩の跡のような汚れた雪渓をいくつか渡り。
雪渓の合い間に花を探して、嬉々としてカメラに収める (^^

待ち望んだ雪解けと同時に花を咲かせる、これこそ自然の逞しさ。

10時を廻ったので、登ってくる人がポチポチ現れる。
団体さんが多い。
危なっかしい老夫婦と思ったか、訊かずとも雪の状態を教えてくれる (^^;

 歩きにくっ            ▲ お〜い、置いてくなよ〜
ミチノクエンゴサク               ▲ ケアブラチャン
カタクリ キクザキイチゲ アオイスミレ スミレサイシン
                           ▲ 雪渓の前でカタクリさんが咲き始め

地元の情報では、今年の豪雪で雪崩が多発したらしく。
下に行けば行くほど雪の量が多いから、気を付けなさいって
この下は、道が全然なくなってるよって。

ありがとうございます
私たち、道がなくてもいいんです、歩くところが道ですから。これは心の声

 上部から落ちてきた雪崩ブロック              ▲ とりあえず花探し
 カタクリしか咲いてないんかい          ▲ 堰堤付近は雪崩のたまり場
下降時には見えにくいスノーブリッジ 夏道           ▲ 下りれば下りるほど雪多く
 雪崩がここまで流れてきたらしい              ▲ デブリエリア脱出
                        ▲ キクザキイチゲが原っぱいっぱいに咲いていた
 エゾエンゴサク          ▲ 締めくくりは上品なカタクリさん

一本杉付近も雪が多かったけど、桜は満開だ。
雪解けした場所には、キクザキイチゲやカタクリが一斉に花を咲かせて。
ここぞとばかりピンク、白、ブルーの競演。

桜並木の下で、ピクニック気分の本格ランチタイムにした。
ちょっと贅沢な気分で過ごす小半時。
昨年はいっぱい咲いていたイカリソウが、今日は全く見られなかったので。
予定していなかった六万騎山にも、足を延ばしてみることにした。

 桜並木の下で至福のランチ        ▲ 陽射しは強いけど背後は涼しい
                    ▲ この景色だもん、巻き寿司、パン、カップ麺が美味しかった
 しばらくは雪崩の残骸を歩いて            ▲ 坂戸城跡地にとうちゃこ
                              ▲ 八海山を眺めながら六万騎山へ