2022.05.29 (日)   K2Couple No.0753 

瑪瑙山
めのうやま(長野県)
1,748m
花と展望を楽しみに、10年前の北信へ

コース最大標高差 : 535
コース累積標高差(+) : 630
コース累積標高差(−) : 630
コース沿面距離 : 9.2 km
行動時間 : 7'05"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 後立山の連なりを眺めながら下山

  4:00 = 藤岡IC/上信越道/長野IC = 6:20 中社スキー場P 【BF】

 中社スキー場P 6:45 ... 7:25 飯縄山分岐 ... 8:30 怪無山コル ... ワラビ狩り】 ... 10:30 瑪瑙山 【L】 11:05 ...
 11:30 シャクナゲコース分岐 ... 12:00 第6クワッド乗場分岐 ... 12:20 怪無山コル ... 12:50 飯縄山分岐 ... 13:50 中社スキー場P
 中社スキー場P14:00 = 長野IC/上信越道/藤岡IC = 16:45

 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

瑪瑙山の場所



 いきなり瑪瑙山と言われても何処なんだ  読めないよ〜という感じですが。
 飯縄山の西麓前衛に位置し、戸隠スキー場の山と言えば何だぁと思われます。
 過去に飯縄山には春と秋の2回ほど登っていますが、10年前に登った時の下山時に経由した山なのです。
 その時の展望と花園が忘れられず、飯縄山はきついので瑪瑙山だけチョンボ再訪することにしました。

 西麓がスキー場になっている山ですので、山登りと言うよりもスキー場のゲレンデをブラブラ徘徊するイメージです (^^;
 標高差の半分は瑪瑙山と怪無山のコルまで一応登山道を登り、そのあとはゲレンデを周回しようと思います。
 今年度最高と予報された暑さだけが心配ですので、無理をしないで行けるところまで的な遠征です。

 若かりし10年前の想い出を追って   【REPO】

( アズマイチゲに囲まれてまったり休憩 )      ▲ ( 花が咲き乱れる用水路沿いの小径 )

  では出発します 

              ▲ 裏妙義をシルエットに赤城山の右からお日様が昇ってきた(軽井沢IC手前より)
                           ▲ 佐久JCTから浅間山おはようさん
                     ▲ 長野ICから出るとき、正面に見える高妻山と飯縄山

長野ICから善光寺横を通り、クネクネ曲がった道を戸隠高原へ。
飯縄山の南登山口がある一の鳥居苑地で、懐かしさのあまりトイレ休憩。
ここで車中泊して紅葉の飯縄山をピストンした、思い出の地です。
【REPO】

ナビなしでは行けない戸隠中社スキー場には、一番乗りを果たす。
もっと広かったと記憶しているが、トイレ棟には見覚えがある。

前後して軽トラのお兄ちゃんが、コンビニ袋を下げて山菜採りのようです。
宿泊客をおもてなしする宿の関係者だろうか。
気温は、ちょっとヒンヤリ肌寒い 9℃です (^^

 懐かしい一の鳥居苑地でトイレ休憩
 一の鳥居苑地を過ぎて後立山        ▲ 中社スキー場pから怪無山ゲレンデ
 ピーカンで展望も期待できる     ▲ 用水路沿いの道に、期待した花園はなく
ウマノアシガタ リュウキンカ ニリンソウ ラショウモンカズラ
クリンソウ オオタチツボスミレ クルマバソウ タチカメバソウ
ミミナグサ エンレイソウ ズダヤクシュ

一番楽しみにしていた用水路沿いの道に ... 花園はなかった
ニリンソウの葉っぱは、既に茶色く変色し始め。
花の命のはかなさを知る。

先週来た人の情報では、素晴らしい花園だったのに。
計画したおいちゃんの落胆ぶりには、掛ける言葉も見つからない (^^
ニリンソウとリュウキンカに埋もれる夢見そう。

飯縄山への分岐を過ぎると、怪無山コルまで我慢の登りです。
時間的に早いし、木漏れ日の樹林帯なので暑さは感じない。
むしろ渡る風が清々しい。

 飯縄山分岐
 スミレが群生してる             ▲ オオタチツボスミレ
 コキンバイ             ▲ ネコノメソウ
                         ▲ 失意の二人をニョイスミレが慰めてくれる
フイリミヤマスミレ オオタチツスミレ ニョイスミレ
コキンバイ ムラサキヤシオ エンレイソウ種 カンアオイの葉っぱ
クルマバツクバネソウ フッキソウ チゴユリ ニシキゴロモ


 しばらくジグを切って急登を乗り切れば、コルの雰囲気が漂う。
 背の高い笹薮の中からガサガサと怪しい音がしたので、速攻反応したはらっぱは熊鈴を取り出して警戒態勢に入る
 落ち着かない気分で様子を伺っていたら、ガサガサしている熊の正体は山菜採りらしい男性の声だった。
 もうっやめてよ

 傾斜が緩み前方が開け、開放的なゲレンデ登りの始まりです。
 気温はそこそこですが、直射日光を受けて腕はじりじり焼けていきそうな予感です。


 ゲレンデに出た所が怪無山とのコル       ▲ ここからゲレンデのだらだら登りが始まる
                     ▲ 高妻さん、しばらくポコポコ歩きのお付き合いお願いね

ゲレンデを登り始めて振り返ると、戸隠山(西岳)がせり上がり。
北ア北部も姿を見せました。
樹林帯が切れると高妻山も間近に現れて、素晴らしい山岳展望ですよん。

はらっぱは草地の中にワラビを見つけて、片手にしっかり握っている。
しょっぱなの花園をスムーズに通過してきたので、1時間ほど余裕で。
花撮り時間をワラビ狩りに振り向ける (^^

 花の部が終ったのでワラビの部へ              ▲ 北ア後立山
 ゲレンデの両脇はムラサキヤシオだらけ         ▲ オオカメノキも負けてはいられない

殆んど人との出会いはないけど。
たまにトレラン風な若者が、息を弾ませて走り下りて来る

後を追って来た単独さん♂が、追い越し挨拶。
飯縄山ピストンの予定だそうだが、ひと言 「前に進めませんね」 だって。
ワラビが無くなればすぐに追い付きますよ (^^
ウサギ宣言のK2C。

 高妻山に背中を押され   ▲ 西岳、戸隠山、高妻山を総称して戸隠連峰と言う
                    ▲ カメからウサギに豹変したはらっぱの猛追が始まりました

ゲレンデの最上部に達し、登山道はゲレンデから尾根上に移る。
尾根の南を廻り込む道から、頚城アルプスは見えないが北アは全開。
残雪の稜線が一直線です。

八ヶ岳が見えるとはらっぱ。
あれは浅間連山だろうとおいちゃん。
正解は、はらっぱ教授の言う通り八ヶ岳だった (^^;

 薄っすらと八ヶ岳
                   ▲ スキーゲレンデもいいけど、やっぱり登山道の方が山らしいよね
                                  ▲ 快晴に恵まれ霞みもかからずラッキーだった
                                  ▲ 飯縄山

ムラサキヤシオは余り見かけないツツジと認識していたけど。
この山はムラサキヤシオ一色で、あちこちに咲いていますね。
そばには必ずオオカメノキがあって、紅白揃い踏みのめでたい山です。

飯縄山への分岐を分けると、そのすぐ先が瑪瑙山の山頂ですね。
10年前にはクッキリ白ペンキの山頂標柱は、劣化して判読困難です。

山頂で店を広げてのんびりランチ。
北アと頚城アルプスの超豪華展望が、最高のおかずです (^^
スポーツドリンクを凍らせてきたので、これまたクールダウンできたし。
気持ちの良い風が、徐々に収まってきちゃいました

 ムラサキヤシオとオオカメノキのコラボだらけ
ムラサキヤシオ 色が濃いイワカガミ ツルシキミ
ショウジョウバカマ ミツバオウレン コミヤマスミレ オオカメノキ
 瑪瑙山頂       ▲ 山頂直下は第6クワッドリフトの終点
                                   ▲ きょうの嬉しいおかずは北アと西岳の展望


 下山しますね (^^

 ムラサキヤシオ通り          ▲ ミツバオウレンも群生してた
コヨウラクツツジ ナナカマド フデリンドウ アカモノ

山頂から山道を反対側に下りると、再びゲレンデ歩きになります。
高妻山は、百名山に恥じない登り応えのある名山です。
紅葉の時期に登りました。【REPO】

12年前のまだ元気な頃のこと。

ときおり吹き抜ける風が心地良く。
猛暑予報の高崎から脱出して、長野に来て良かったなぁと思う瞬間です。

 ゲレンデ下りをポコポコして       ▲ 戸隠連峰の最高峰 高妻山 2353m
                          ▲ 頚城三山(焼山、火打山、妙高山)
                       ▲ きょうは楽しませていただきました、お別れの記念に一枚撮りましょう
              ▲ 岩戸伝説と修験の戸隠山、そして遠く北ア後立山の稜線を眺めながらポコポコ歩き
                                    ▲ きょうのパノラマ写真総集編

期待通りの山岳展望を終えて、ゲレンデスタート地点に戻ります。
スキー場のコースは乾燥してて、花は余りなかった。

シャクナゲコース分岐から第6クワッドリフトの始点まで、消化行程です。
何かあるかと思って周回してみたけど、イマイチ魅力的ではなかった。
ただ容赦ない紫外線がきつくて、多分お肌ボロボロ

それにしても、誰もいな過ぎやね (^^;
リフトの駅舎も廃屋みたく不気味で。

 オフシーズンのスキー場には誰もいない
 クワッドリフト駅        ▲ 想定外の登り返しが待っていた

最後の僅かな登り返しに、気分はブル〜。
空もブル〜。

木陰に入ったので、速攻生き返りタイムといたします。
おいちゃんはひっくり返っています。
はらっぱは、丹念に花探し花撮りに精を出しています。
それもその筈、きょうは母の日のプレゼントカメラの使い初めでした (^^

きょうは全然休憩時間をとらなかったので、初めての小休止だ。
そりゃそうでしょよ、歩きながら休んでばっか。
休憩が歩いてるようなもんだ (^^;

 木陰で休憩クールダウンの間も惜しんで
ベニバナイチヤクソウ ミツバツチグリ ヤマガラシ フイリオオタチツボスミレ

さて怪無山のコルまで来れば、あとは樹林帯の登山道で。
朝は咲いてなかったニリンソウが、帰りには咲いてたりして (^^
そんなこと、ありっこないでしょよ。

展望は期待に応えてくれたけど、花園には嫌われたようです。
計画的でない人間にとって、人生はそんな甘いもんじゃない。
たまたま運が良ければ的な生き方も、上手くいけば喜びは倍増だけどね。
私たち、どっちかな。

はらっぱリードで、ダッシュ下り

 木漏れ日の捲き道に入る
チゴユリ ツクバネソウ オオタチツボスミレ オクヤマガラシ

きょうの超楽観的な予定は。
木漏れ日の道で、野鳥の囀りをBGMにして、花園にしゃがみ込むこと。
善良な市民のささやかな夢なんだよ。

いよいよ用水路沿いの小径に入り。
木漏れ日と野鳥の囀りはOKだが、花園だけは決定的にNG。

ここをピストン行程に設定したので、往復ビンタ食らったみたいな
結果的に、往き帰りで残念賞。
そんなあほな

 花がない
 つまんない         ▲ ニリンソウの葉っぱだけは延々と
 水に頭を垂れるニリンソウの真似をして、
  沢水で頭をビショビショにするおいちゃん
          ▲ 行き帰りで茫然自失

山岳展望と並んで、きょうのハイライトだったニリンソウとリュウキンカ。
おいちゃんは、何気にしゃがんだきり動こうとしない。
ため息も沢音に打ち消される。

そんな中でも。
朝気付かなかった花が、チラホラ咲いてたりして (^^
フデリンドウも午後の部で、どんだけ咲いてんだ〜状態だった。

 きょうは葉っぱを見に来ました     ▲ おいちゃんも、しゃがんだっきり立ち上がれない
 ウマノアシガタがあるじゃない        ▲ 可愛いユキザサが咲いてるじゃない
サワハコベ タチカメバソウ ラショウモンカズラ ニリンソウ
クリンソウ コケイラン クルマバソウ ウマノアシガタ
オクヤマガラシ フデリンドウ フッキソウ
ズダヤクシュ アカフタチツボスミレ レンゲツツジ
                          ▲ 下段の駐車場もほぼ満杯になってた

朝から帰るまで一日中快晴に恵まれ、山岳展望は期待通りだった。
久し振りに再訪した喜びもあり。
楽しい一日だった。

上下段合わせて30台くらいの駐車場は、ほぼ満車になっていた。
私たちは、最初に来て最初に帰る感じです。
車載気温計では24℃。

長野市街地、上信越道吉井ICでプチ渋滞があった。
高崎市では35.2℃ max の猛暑日となり、全国一を記録したと報じていた。

 また来ることがあるだろうか