2022.07.24 (日)   K2Couple No.0760 

池の平 / 高峯山
いけのたいら たかみねやま(長野県)
2,110m

三方ヶ峰 2041 見晴岳 2095 雲上の丘 2110 高峯山 2106

宿題をかたづけて、おまけの高峯山

池の平 高峯山
コース最大標高差 : 110 135
コース累積標高差(+) : 210 225
コース累積標高差(−) : 210 225
コース沿面距離 : 4.0 km 3.5 km
行動時間 : 4'00" 2'50"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  ニッコウキスゲの高峰高原と水ノ塔山

  5:40 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 地蔵峠 = 7:05 池の平駐車場(兎平)

 池の平駐車場 7:30 ... 池の平湿原 ... 8:15 鏡池 8:20 ... 8:55 三方ヶ峰 ... 9:30 見晴岳 【L1】 10:10 ... 10:35 雲上の丘 ...

 10:55 雷の丘 ... 11:05 村界の丘 ... 11:30 池の平駐車場
 池の平駐車場 11:40 = 湯の丸高峰林道 = 12:10 高峰高原ビジターセンター横PS

 高峰高原ビジターセンター横PS 12:15 ... 12:40 展望台 12:45 ... 13:05 粒ヶ平(高峰温泉分岐)... 13:30 高峯山 【L2】 14:05 ...

 14:25 粒ヶ平 ... 14:40 展望台 14:50 ... 15:05 高峰高原ビジターセンター横PS

 高峰高原ビジターセンター横PS 15:10 = 浅間サンライン野菜の店 = 軽井沢・碓氷バイパス = 松井田妙義IC/上信越道/藤岡IC = 17:00



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
                                  池の平の場所


                              ▲ 佐久JCTから浅間連山


 先日7/2 篭ノ登山に登った時に、カットしたまま宿題になっていた池の平湿原に行くことにした。
 池の平湿原は乾燥化が進んでめっきり花は減ってしまったので、湿原を取り巻く外輪の丘に咲く花を楽しみに。
 再度の梅雨はどうやら明けたらしいので (^^; まあまあの天気に恵まれそうです。
 が、佐久JCTから見る浅間連山は重い雲に沈んでおりました


地蔵峠に向かって登って行くうちに、外気温はどんどん下がって。
峠から上はガスっぽくなってきた。
池の平pに着いたときには、13℃を記録。

濃いガスに沈んだ駐車場には、10台に満たない車が所在なく ...
半袖シャツでは寒いので、薄手のダウンを羽織るおいちゃん。
はらっぱは、母の日プレゼントで貰ったばかりのピンクパーカーで出撃。

さすがに標高2000m を超えるガスの中は涼しいです

 池の平駐車場の朝

先ずは駐車場周りの花を丹念に観察し。
チンタラ楽しい山下りの始まり

先行した人たちの多くは山に向ったらしく、湿原入口までは貸し切りアプローチです。
周囲の林にはガスが絡んで、シッポリ落ち着いた佇まいが良い。

そんな優雅な遊歩道で、花を訪ねて心を解き放つ嬉しい時間 (^^
右見て左見てしゃがんで時が流れる
なんちゃってトレッキング

 カワラナデシコ
ハクサンフウロ シテンクモキリ ニッコウキスゲ シロバナヘビイチゴ
ヤマブキショウマ ウツボグサ ヤマオダマキ チダケサシ カワラナデシコ
メイゲツソウ(オンタデ) そのまんま ノアザミ シロバナウツボグサ シシウド
 ウスユキソウ              ▲ マルバダケブキ
 緑一色で役満          ▲ 群生するシロバナウツボグサ
                          ▲ ノアザミが咲く遊歩道をチンタラチンタラ
グンバイヅル ワレモコウ オトギリソウ エゾスズラン ヤマハハコ
オオヤマフスマ キオン ヒメジョオン ホソバノキソチドリ

湿原入口から見下ろす池の平にも全く人影はなく。
靜かな一日になりそう。
案の定、湿原にはノアザミやクルマユリくらいしかありませんけど

湿原の東側は、外輪山が途切れている放開口と命名されたエリアで。
深く切れ落ちた深沢川から、休みなくガスが湧き上がって来る。

深沢川を隔てた先に、高峯山の稜線がダラ〜っと伸びている筈だ。

 湿原入口の案内板
                                 ▲ 湿原入口から


 三方ヶ峰に向かって、湿原のド真ん中を横断する。

 昔は湿原の中に結構花が咲いていたように記憶しているが、余りにも少なくなったみたいで悲しい。
 例えれば花咲湿原、玉原湿原も同じような経過を辿り、いずれは尾瀬ヶ原も乾燥化が進んで様変わりするかも知れない

 昔々、スキーで滑り降りた斜面だよね      ▲ 放開口から雲が湧き上がり押し寄せてくる
シナノオトギリ ネバリノギラン ノギラン ノハナショウブ
ヒョウモンチョウ 花を探しに来た人 濃いハクサンフウロ クルマユリ
                              オトギリソウ咲きすぎでしょよ
                         ▲ 湿原の面影をとどめる鏡池(標高2000m)


 三方ヶ峰に登り上げる手前に、鏡池が水を湛えてさざ波立っていた。

 湿原を渡る風は気持ち良く、遠くに群生するワタスゲの穂も気持ち良さそうに揺れていた。

ニッコウキスゲ カラマツソウ 吸蜜に夢中 逆光セルフ

湿原に見切りをつけて、忠治の隠れ岩から歩きやすいスロープを登る。
湿原を離れると、花の数が急に多くなった。
何度も来ているので、何処に何が咲いてるのか見当が付くよね (^^

見っけ〜
記憶している場所で咲いていると、何気に喜びも倍増する。
おいちゃんはオトギの森に寄り道。
はらっぱはゴーストレートオン。

 ここから三方ヶ峰へ
 バイケイソウの花拡大               ▲ コウリンカ
バイケイソウ ムシカリ シラタマノキ コキンレイカ
コウメバチソウ イブキジャコウソウ イチヤクソウ ウド
色白ハクサンフウロ クロマメノキ ウスユキソウ クロウスゴ
シュロソウ マイヅルソウ ナナカマド シャジクソウ
オンタデ ヤナギラン お決まりポーズ オトギの森に寄り道

三方ヶ峰と見晴岳の西斜面には、それぞれコマクサ園地があり。
シーズンには多くの人が訪れる。
駐車場から僅かな散歩で、高嶺の花が鑑賞できる園地です。

柵の中に保護されているが、高性能な一眼レフで撮影する人が多い。
今は旬の時期を過ぎてるので花は疎らだったが。
さすが、高山植物の女王は気品を保っていた。 

 イブキジャコウソウ            ▲ 三方ヶ峰のザレ場へ
                         ▲ 三方ヶ峰のコマクサ園地でコンデジズーム
コケモモ シモツケソウ マツムシソウ 誰だ〜
シロバナニガナ ハナニガナ クガイソウ ヤマホタルブクロ
見晴岳のコマクサ 最終盤のテガタチドリ シモツケ

雲に押されっぱなしの青空だったが、少しずつ挽回しているようで。
時々、陽射しが届くようになってきた。

見晴岳の登りに掛かると、小諸や東御市街地がチラチラ見え始め。
風の吹き抜け具合も非常にいいし (^^

花の数も種類もグッと多くなってきたみたい。

 倒れそうで倒れない            ▲ 外輪稜線は花盛り


 見晴岳直下では、上田盆地の上に北アの稜線が望まれた。
 雲に邪魔されて途切れ途切れの稜線だったが、はらっぱが目ざとく 「槍ヶ岳」 を同定した。

 丁度タイミング良く槍ヶ岳の雲が取れたところで、やがて穂高も姿を見せる。
 こんな大事な時に、はらっぱは腹減った騒ぎ

見晴岳には、幸せそうなカップルさんが休んでいたので。
地蔵峠に下りる道を更に進んで、見晴らしの良い禿地の岩に落ち着く。
展望抜群の大岩に寄り掛かって、10時ランチ。

程好い風が岩の上を渡り、身体の中まで吹き抜けるようだった
カイカ〜ン 

 上田盆地の上に槍ヶ岳が見えた           ▲ 穂高連峰も雲から出た
 烏帽子岳から高峯山までを烏帽子火山群と呼ぶ             ▲ あんたも好きね〜
                     ▲ 槍ヶ岳を正面に山岳展望を楽しみながらランチタイム

帰り際に見晴岳の標柱にタッチして来たけど、三角点はない。
外輪のほんの一部で、丘みたいなもんですよん。

さて、由緒不明なピグミーの森を抜け。
雲上の丘、雷の丘、村界の丘を、何気に惰性で通り過ぎます。
この時間になると、登って来る人とのスライドも出てきてプチ賑やか。
静かな山ではなくなる (^^;

見下ろす池の平湿原の様子は、朝から全然変化なし。

 見晴岳(遠景は黒斑)
 撤収      ▲ 池の平の上に高峯山と浅間第一外輪山
ゴゼンタチバナ グンナイフウロ咲き残り 雲上の丘 2110m 雷の丘 2108m ヤマブキショウマ
またまたイチヤクソウ 村界の丘 2113m アヤメ ミヤマホツツジ
 晴れてきたみたい             ▲ 駐車場に下山
 大賑わいの駐車場前広場           ▲ 駐車場もほぼ満杯で


  高峯山へ

 駐車場付近に戻ってみれば、朝の静けさは嘘のようです。
 バスも押し掛けるほどの人気観光地に変貌し、観光客もどきのハイカーや登山者があちこちに座り込んでいた。
 まだお昼前だし、車坂峠に移動してヤナギランやニッコウキスゲ群落を見て帰ろうか。
 そうしよ そうしよ (^^
 登山靴を履いたまま、未舗装の林道を高峰高原に移動することにしました

 湯ノ丸高峰林道から篭ノ登山           ▲ 同じく水ノ塔山アカゾレ
フランスギク ミヤマホツツジ ヤナギラン
               ▲ ヤナギランの斜面( 先月来たときはショウジョウバカマが咲き乱れてたっけ )
                            ▲ 真っ盛りのニッコウキスゲ群生地

ヤナギランとニッコウキスゲ群落に満足し。
このまま帰っても暇だし、高峯山に挨拶して行くことにしましたの
ささっと行って来るだけなので、はらっぱは空身で行くよ。
へ〜い。

高峰高原は、池の平の喧騒がウソのように静かです。
咲く花の種類も少し変わったような気がするけど、気のせいかな
花は相変わらず多いです。

 静かな別天地
ハクサンフウロ ツリガネニンジン
 さて、後半戦へ             ▲ 高峯神社鳥居
ミヤマイボタ シモツケ エゾスズラン クルマユリ
コキンレイカ 白いツリガネニンジン シャジクソウ

今年3回目の高峯山だから、目をつぶっても歩けるくらいで (^^;
花だけに特化して、展望台まで急ぎ足  ゼ〜ゼ〜

展望台でも珍しい景色はなく、八ツや富士山が見える訳でもない。
それでも、ベンチの誘惑に弱い二人はちゃっかり休憩。
ここは花がいっぱい咲いてるが、池の平外輪と共通した花が殆んどで。

ただひとつ、気掛かりなのはミヤマハンショウヅルさん。
粒ヶ平の手前の岩付近にある筈。

 展望台でベンチの誘惑
展望台のニッコウキスゲ ホタルサイコ ヤマホタルブクロ 白い
ヒメシャジン マルバダケブキ ウルシ トンボさん
 粒ヶ平(高峰温泉分岐)           ▲ 高峯稜線から黒斑山
シラネニンジン シモツケ オンタデ イブキトラノオ
ヤシャブシの実 同左 昨年の実 エゾスズラン シュロソウ
                               ▲ 高峯山のシンボル岩
 またかい           ▲ はらっぱは山頂標柱スル〜

高峯山頂も貸切りで、ほんとに静かな別天地
北アの姿は既になく、高峯神社の祠に丁重なお参りをしました。

若い単独♂さんが突然現れて、話し掛けるでもなくつぶやくでもなく。
大きな声で独りしゃべってるので、良い人だろうけどちょっと不気味

強い陽射しを避けて、岩の間で狭苦しいランチ第二弾 (^^

 高峯様にお参りして            ▲ 岩陰で2nd ランチ

粒ヶ平まで飛ばして帰り、いよいよ佳境に入る花探し。
往路で見つけられなかったミハマハンショウヅルに、どうしても逢いたい。
確かこの辺りだったと、よっつの目を皿のようにして探した。

あったよ はらっぱが見つけた。
それは想像もしなかった姿形だったので、感動もひとしおです。
ツルを手繰ってみたら間違いないし。
想像を超える植物の不思議

 粒ヶ平はベンチがないからスル〜
 ミヤマハンショウヅルの実   ▲ 2009/06 高峯山にて

目的達成となれば、あとは帰るのみ。
ベンチのある展望台で大休憩して、更に飛ばして山を下る。
小さい山なので、この時間帯でも登ってくる人が多い。

仲良しになったニッコウキスゲと戯れ。
まだ初々しく、下半分だけに花を付けるヤナギランと別れを惜しむ。

ここのニッコウキスゲは今を盛りと咲き競って、ヤナギランはこれから旬。

 展望台は花咲く丘
                          ▲ ニッコウキスゲ群生地に戻って来ました
                          ▲ 高峰高原ビジターセンターの駐車場
 ハクサンフウロも一生懸命咲いてた     ▲ ニッコウキスゲともう一度戯れて締めくくる