2022.07.02 (土)   K2Couple No.0759 

篭ノ登山
かごのとやま(群馬県・長野県)
2,228m

    東篭ノ登山 2228 西篭ノ登山 2212

夏バテおじさん、コマクサに逢いに

コース最大標高差 : 170
コース累積標高差(+) : 370
コース累積標高差(−) : 370
コース沿面距離 : 4.2 km
行動時間 : 4'45"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  高嶺の花 女王コマクサ

  5:25 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 地蔵峠 = 6:50 池ノ平駐車場(兎平)

 池ノ平P7:15 ... 8:25 東篭ノ登山 ... 9:15 西篭ノ登山 【L】 10:20 ... 11:00 東篭ノ登山 11:10 ... 12:00 池ノ平P

 池ノ平駐車場 12:35 = 地蔵峠 = 野菜の店 = 碓氷バイパス = 安中 =15:15

       篭ノ登山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


この一週間は40℃近い猛暑日が続いた
今日明日は貴重な休養日として、山は休もうと思っていた。

しかし先週はらっぱの企画を蹴ってしまったので、連れて行くことに。
はらっぱの希望は、浅間で花探し ということだった。
一番楽そうな篭ノ登山にする。

家を出るときから27℃で、相変わらず猛暑酷暑炎暑予感

 上信越道 碓氷橋            ▲ 浅間連山も夏バテ風
 湯の丸高峰林道から烏帽子岳と湯の丸山            ▲ 池ノ平駐車場 am7

池ノ平駐車場のオープン時間7時に合わせたから、一番乗りかと思いきや。
既に10台ほどの車が入場している。
それも、我家より遠い県外NO車が目立っていた。

空には雲ひとつなく、きょうもお日様が活躍するのは間違いない
しかし駐車場の標高は2000mを超えているので、気温は16℃だ。
平野部と比べれば嘘のように、清々しい山の空気が満ちている

 アヤメ
グンナイフウロ(蕾) マルバダケブキ(蕾) ハクサンフウロ やっと見つけたシテンクモキリソウ

駐車場から湯の丸高峰林道をクロスして、嬉しい林に入る。
篭ノ登山の登山道は、2150mまでは樹林帯なので気持ちが良い。
疎林なので風もありがたい。

そんな訳だから、いきなり足元の花たちに引っかかる。
特に珍しい花が咲いてる訳でもないのに、K2Cの悲しい性
蕾んでいても枯れかかっても、花ならなんでも記録するはらっぱです。

 虫よけハッカが目に沁みる特任助手♂         ▲ 虫に刺されまくる撮影主任♀
 東篭の山頂が望まれるのはここの下りだけ        ▲ 今のところ涼しくて登山日和です
アヤメ ダウン寸前のスズラン ツマトリソウ 疲れきったレンゲツツジ
オオヤマフスマ マイヅルソウ ヨツバムグラ ニガイチゴ
シロバナヘビイチゴ群生 ウスノキ カラマツソウ咲き始め ゴゼンタチバナ
コケモモ クロマメノキ ミヤマイワニガナ コイワカガミ
コイワカガミの咲き柄 コキンレイカ(蕾) ハクサンシャクナゲ グンバイヅル
 コケモモちゃん          ▲ クロマメノキ美味しそう

花の写真を撮りながらゆるゆる登って、日陰から日向のイワイワに出る。
急登でもあるし日向でもあるし、一気の夏山突入
頑張って登っている感じでもないので、苦しい訳ではない。

視界が開けて、浅間山から北ア後立山まで素晴らしい展望だった。
群馬県内では赤城も榛名も霞んでいたこの暑さからして、山岳展望は望むべくもないと諦めていたからなお更に嬉しい。

ただ、山頂には多くの人が休憩してるっぽく。
この山域では珍しいことで。
皆んな、暑さ凌ぎに高みを求めて登って来たのだろうか。

 グンバイヅル
                       ▲ およよ 思ったより人が多いので調子狂うよ
                   ▲ 雲に汚れた八ヶ岳と遠く中央アルプス、そして眼下の池ノ平(駐車場)
                   ▲ 北アの白稜の前に、烏帽子湯の丸と根子四阿山 きょうは西篭ノ登山までピストンする
                                       ▲ 北アルプス
                                   ▲ 八ヶ岳
                                   ▲ 乗鞍岳
                             ▲ 穂高ビッグ3から槍ヶ岳まで
 浅間山        ▲ 花百の根子岳と深田百の四阿山


 はらっぱは人の多い東篭山頂を捲いて西篭へ、おいちゃんは律儀に東篭山頂を経由してそのままスル〜 (^^
 東西篭ノ登山の山頂部は、大岩ゴロゴロで陽射しをもろに受けるから暑いけど。
 その山頂エリアは狭いので、西篭に向かって下り始めるとすぐに樹林に潜る。
 そして楽しい花探し


 スル〜した東篭を振り返り          ▲ 西篭に向かって日陰に潜る
 小さい小さいリンネソウ見っけ         ▲ イチヨウランはいくつも咲いてた
ミヤマヤナギ ナナカマド ミヤマハンショウヅル ハクサンシャクナゲ
リンネソウ 恋する天使 実を付けたヒメタケシマラン
オトギリソウ ネバリノギラン
 西篭から浅間山と東篭           ▲ 座って待ってるおいちゃん
 西篭山頂     ▲ 東と同じく西篭山頂も捲きにかかるはらっぱ
 地蔵峠と湯の丸高原            ▲ 群生地に着きました

コマクサは咲き始めたばかりのようで、蕾も多く元気溌剌。
でも少し減ったような気がする。
根を痛めないように、なるべく望遠で撮るように心掛けましょう。

藪を漕ぎ別のコマクサエリアに移動して、ゆっくりランチタイムにします。
随分と雲が湧いてきましたが、山岳展望のコマクサらんち (^^
紫外線に晒される中で吹く風が、何気に高山的で気持ちがいい。

 背い高のっぽのコマクサさん            ▲ 場所を移動してみます
                             ▲ 咲き始めで初々しいよね
 じゃまた来年、ごきげんよう       ▲ 撤収、このあとヤブ漕ぎが待っている

西篭まで来る人は若人のグループが多く、年寄りは稀。
皆んな優しい人たちで、私たちを気遣ってくれる
はらっぱは転倒のリスクが高いので、ゆっくりゆっくり下るからなお更だ。
ありがとうございます。

私たちも、前後に人の気配を感じたら速攻道を譲るように心掛けている。
何かと殺伐とした世の中でも、皆んな博愛互助の心は健在だ。

 大っきな雲さん、早くおいでよ     ▲ きつい東篭ノ登山への登り返しも残りわずか
                              ▲ うわっすげっ、人の山だよ
                        ▲ 水ノ塔山と浅間本峰や黒斑を眺めて下山する

手軽に高山の雰囲気が味わえる山なので、家族連れも多く。
東篭の山頂付近では、子供たちの歓声や泣き声で賑やかです。
きょうの篭ノ登山は、いつもの静かな山頂ではなかった

360゜展望の東篭山頂だけど、やっぱり目が向くのは北ア方面で。
雲があちこちに湧き始めて、既に遠くの山は見る影もない。
きょうは朝から富士山が見えなかったしな。

いつもと違って腰を下ろすこともなく、下山開始です。

 山頂写真を記録し
 ゆっくりゆっくり足元を確認して         ▲ 駐車場も賑わいを見せている

夏バテで体力が減退しているのか、いつもより長い下山路だった。
これから池ノ平外輪を周回つもりで来たけど。
帰りが遅くなっては疲労が溜まるし、きょうは潔く帰ることにする。
往路で花の写真は撮り尽くしていたので、無言の下山
朝と同じく細かい虫との戦い。

はらっぱは、池ノ平外輪の花に未練があったようだが。
来週また来ればいいじゃん、池ノ平だけのんびりと。

駐車場の前のベンチ広場も、避暑の人たちでいっぱいだった。
避難休憩小屋の前のベンチで、係の人と話しながら休んだ (^^

 駐車場前のベンチ
                             ▲ 上下二段の駐車場が車で溢れていたのは初めて見た