2023.09.17 (日)   K2Couple No.0803 

鍋割山
なべわりやま(群馬県)
1,332m
学生時代に戻ってワンゲルごっこ

コース最大標高差 : 310
コース累積標高差(+) : 550
コース累積標高差(−) : 550
コース沿面距離 : 6.2 km
行動時間 : 5’25”

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 ガスガスの鍋割稜線
  7:05 = 前橋 = 8:10 姫百合P
 姫百合芝P 8:25 ... 8:50 ふれあい十字路 8:55 ... 9:15 荒山風穴 ... 9:30 荒山高原 9:45 ... 10:10 火起山 10:15 . ... 10:25 竈山 10:35 ...
 10:50 鍋割山(L)11:55 ... 12:25 火起山 12:35 ... 12:55 荒山高原 13:05 ... 13:30 ふれあい十字路 ... 13:50 姫百合芝P
 姫百合P14:00 = 前橋 = 15:10

     鍋割山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)



 喜寿を迎えてもなおバイタリティーの塊で、毎週クライミングの指導に生きる佐拓さん。
 今週はパートナーが見つからないらしく、「昔懐かしい山歩き」 をしようと提案してきた。
 それを受けた前吉さんの計らいで赤城に遊ぶ計画がまとまり、我が家を拠点に三人でワンゲル気分を味わうことにした。
 それぞれ横須賀と船橋から昨夜遅くに相前後して到着、そのまま夜半まで積もる話に花が咲いた。

                   ▲ まだガラガラ空きの姫百合駐車場(芝)からスタートします


 軽い朝食をして、一台の車に乗り合わせ予定通り7時にスタート。
 トイレに寄った姫百合pはほぼ満車で、芝の駐車場に停める。

 きょうの予定はと言うと ...
 現役パワーの遠征組は、姫百合から入って荒山と鍋割ピストンのゆったりコースが希望らしい。
 我が家にとって、それは全然ゆったりコースではないので荒山はカットします。
 ふれあいの十字路から別行動とし、鍋割稜線の何処かで合流しよう (^^;

 連日の猛暑に嫌気がさしていたこの頃だが、幸いきょうは曇空で。
 ところが湿度が高く不快指数100%超え体感で、汗だくになってふれあい十字路に着いた。


 ふれあいの十字路         ▲ ここから荒山ピストン組と別行動
 花がないので木段のキノコで我慢する         ▲ 涼しくなかった荒山風穴 21℃

荒山ピストン組と別れて、荒山高原直行便はゆるゆるペースに戻る。
と言っても花がある訳でもなく、時期的にはゆっくりしづらい (^^;

いきなり二人になってみると。
岩ゴロの足元に集中してるせいもあるが、交わす言葉も少なくなり。
ちょっと寂しいくらいな時間が流れる、変に不思議な感覚だった。
荒山風穴から涼しい風は噴き出していなかった

鍋割山に登るのは3年ぶりで。【REPO】
あの時は正月に日の出を拝みに登ったが、ガスガスで未達に終わった。

 風穴からもう少し頑張る

傾斜が緩やかになると、荒山高原は近い。
霧にまかれた広い高原に出ると、何故か多くの人たちがいる。
シルバーウイークの中日だし、下界(前橋)の気温は35℃の予報だし。
標高1200m超の高原に出掛けたい気持ちは理解できる (^^

時間調整的なドリンクタイムなので、ちょっと長く休むことにした。
ガスは途切れることもなく、荒山も鍋割も全く姿を見せない。

荒山をカットして、展望広場から折り返して来ることも考えられるので。
もう少し先まで行っとくか。
そうしよ そうしよ (^^

 こんな天気でも人がいるし
ゲンノショウコ 種になったコアジサイ ゴマナ

 チョンボ的終着駅、火起山をめざす    ▲ センブリを探しながら歩いてたら、まだ咲きかけだった
 ヤマボウシがいっぱい            ▲ お疲れキオンもいっぱい
 ワレモコウ 寸足らずのアザミ ノハラアザミ シラヤマギク
マツムシソウ 一本だけ トネアザミ 岩にセンブリ ヤマトウバナ
 展望ポイント火起山に着いた         ▲ 鍋割山はここまで来れば満足

火起山で、またまた様子見の休憩をする。
辺りは相変わらず真っ白々で、ガスの中からいきなり人が出て来たりする。

火起山から竈山までは、ほぼ平行移動だ。
別動隊の二人を心配する必要もないので、更に先に進むことにした。
竈山を下ってに気付き、返信を試みるも電波不調で叶わず。

ちょっと心配になって竈山まで引き返したら、歩いて来る二人を捉える。
ここからは元通りの4人partyで賑やかに歩いた

 二人だけだったらとっくに引き返してるよね
ツリガネニンジン キオン まだ蕾のリンドウ カタバミ
ヤマハッカ アキノキリンソウ トリカブト ナンテンハギ
ヤマニガナ あんた誰なのさ? リョウブ ホツツジ

時間的にスライドする下山者も多く、挨拶しながら賑やかに行き交う。
人面岩を通り過ぎ、一旦下って僅かに登り返せば鍋割山頂だ。
ずっとガスガスだったけど、むしろ暑くなくてよい。

山頂ではいつものように、殆んどの人がランチを広げている。
我々も記念写真を撮ってから、山頂の一角に場所を確保した。
陽が差すことも折り込んで、日陰になりそうな場所を選んだ筈だったが。
ちょっと陽が差した時には暑かった
佐拓さんが下ごしらえしてきたポトフ風が、きょうのメインディッシュ

山の上で、こんな手の込んだ調理はしたことがないK2Cです (^^;

 着いた〜
                     ▲ ワンゲルで知り合って59年目、ようやく辿り着いた鍋割山
 クライミングだけでなく料理もセミプロ級          ▲ 本格的なお皿も担いできたし
 デザートその他  もう少し煮よっか  ポトフ風 出来上がり〜  均等分けの一人前


  まんぷく下山です

ぎゅっと煮詰めた柔らかい鶏手羽・ニンジン・カブ・ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ等々のコンソメ味。
美味しかったね 最高っ  ごっちゃんでした

来た道をそのまま戻るのに、やっぱり花を探して歩く悲しい性。
このガスじゃ展望は期待できないし、歩きそのものを楽しむしかないよ。
山の優しさが感じられる、平穏な鍋割稜線だった。
ガスの山は心休まる癒しのとき。

 私は何処へ行くんでしょう的な下山
 トネアザミに戯れるツマグロヒョウモン                山椒の実

 ガスが薄くなって山の端にまとわりつくような情景も期待しながら、遂に果たせぬままズルズル荒山高原着。
 するとどうでしょう。
 ガスがス〜っと薄くなって、荒山までの稜線が目の前に現れた
 山の神様が善良な市民にご褒美をくださったのだ。

                   ▲ 終わり良ければ総て良し ・・・ 最後の最後に荒山のガスがとれた
 神様お願い!土の道にしてください           ▲ 楽しい群馬遠征だった


 家に帰ってコーヒーをしながら、反省会と身の上話等のおしゃべりタイム
 前吉さんは明日の予定があるので早めに帰宅。
 佐拓さんは小川山とクライミングの連絡をとっていたが、結局諦めて真っ直ぐ帰宅した。
 筈だったが諦めきれず、翌日に単独で妙義の白雲山頂稜線を縦走して深夜に横須賀に帰ったらしい。



 そもそもきょうの計画は、天から降って地から湧いたような話から始まった
 図らずも昔のワンゲル同期3人で鍋割山に登ることになり、長く培われた友情があればこそスムーズに話は運んだ。
 年中行事に組み込まれていないこの類の招集は、いきなりだからこその新鮮味みたいなワクワク感がある。
 特に準備なしでも、その場の臨機応変な対応で 「順調」に事が運ぶところが心地良い。
 悪く言えば
... 「順調」 を 「テキトー」 に置き換えれば分かりやすい (^^;

 突然の楽しい時間をありがとう。
 そしてまた気が向いたら、いつでも誘ってくださいな SUKIYAKI party (^^ on top of the mountain.