2022.09.04 (日)   ごちゃまぜ K2Couple No.0764 

小根子岳
こねこだけ(長野県)
2,128m
秋の気配が漂う花の百名山

コース最大標高差 : 615
コース累積標高差(+) : 670
コース累積標高差(−) : 670
コース沿面距離 : 10.5 km
行動時間 : 7'45"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 こにゃんこ日和に恵まれて

  3:25 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 真田の里 = 5:15 峰の原高原こもれびホールP 【BF】

 こもれびホールP 5:50 ... 6:20 牧場料金所 ... 7:20 牧場境界 ... 8:00 避難小屋分岐 ... 8:45 【L1】 9:10 ... 9:50 根子岳分岐 ...
 10:00 小根子岳 【L2】 10:30 ... 11:05 ザレ岩(北肩)... 11:50 お花畑 ... 12:15 避難小屋分岐 ... 12:35 牧場境界 ...
 13:10 牧場料金所 ... 13:35 こもれびホールP
 こもれびホールP13:50 = 14:00 菅平高原ダボスゲレンデ徘徊 14:25 = 鳥居峠 = 14:50 鹿沢園地野草園 15:30 = 地蔵峠 =
 浅間サンライン = 16:05 野菜の店 16:15 = R18碓氷峠 = 安中 = 18:00


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

根子岳の場所


昨日は、「赤城の詩」 真吾さんのきり絵作品展を観てきた。
きり絵のテーマは、山を背景に花や田舎風景などの自然を描写したものが多い中で真吾さんの絵は山に抱かれる登山者目線の発想なので臨場感と同時に親近感を覚える。
彼の作品の多くは、美しく険しい山の中に登山者の姿も描かれている。

さて、なかなか天候が安定しない中、きょうは晴れ間が望めそうな信州へ。
殆んど人に会わない峰の原ルートで、小猫に行ってみようと思います。
きり絵にしたくなるような山になればいいな
 

 第10回 きり絵作品展            ▲ ようこそ志賀高原へ
 峰の原高原こもれびホール    ▲ 残念ながら、見晴らし台から北アは見えなかった

菅平の夜明けは霧にまかれて幻想的だった。
こもれびホールに着く頃には、その霧も晴れて絶好の山日和の予感です。

駐車場には、泊りらしい大型バスが1台だけ停まっていた。
朝ごはんを食べて、ゆるゆると行動を開始する。
ちょっとした植物園で花見をしてから、別荘地内の舗装路を行く。
朝が早いので、まだ住人の姿はなかった。

 白樺の林が菅平らしい           ▲ 別荘地内から登山道へ
オミナエシ ヤナギラン アザミ ヤブマメ
キンミズヒキ ウド ヤマホタルブクロ オトコエシ アキノキリンソウ
イヌタデ マツヨイグサ サラシナショウマ シラタマノキ 破れキキョウ
ヤマハギ ハンゴンソウ イタドリ キツリフネ
ノコンギク ツリガネニンジン アキノウナギツカミ ミゾソバ ユウガギク
 白樺林を抜けると          ▲ 菅平牧場の簡易料金所
 根子岳から朝日が昇って          ▲ 秋らしい雲が爽やかです
                      ▲ 奥ダボスゲレンデの彼方に八ヶ岳が薄っすらと見える
                 ▲ 浅間連山を望むこの環境だもの、美味しいお乳もいっぱい出るでしょう
 牧柵沿いの道は花盛り       ▲ 牧場の反対側は菅平グリーンゴルフ場
牛にしては軽やか アキノキリンソウ ヤマハギ ブタナ エゾリンドウ
シラタマノキ ヨツバヒヨドリ/エゾリンドウ ワレモコウ カワラマツバ ネジバナ
ツリガネニンジン ハクサンフウロ サラシナショウマ ノハラアザミ アキアカネさん
ハナイカリ ミヤコグサ ドキッ ホコリタケ ゲンノショウコ タチコゴメグサ

草を食む牛たちが寄って来て、おはようさん  軽く朝の挨拶を交わし。
爽やかな風に、牧柵沿いの花を楽しみながらポコポコ。

いよいよ牧場から離れて、およそ500mの登りらしい登りが始まる。
スキーで滑り降りるときは緩斜面だが、登るとなると結構きつい。
いつの間にか青空も消えて、登るには最高のコンディションですよ

今咲く花のメインは。
マツムシソウ、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、ツリガネニンジン等々。

 牧場の境界から見下ろす
 時季的にマツムシソウだらけ         ▲ ススキに囲まれて秋の花道を行く
 心を入れ替えせっせせっせ            ▲ 花道をあっせあっせ

初秋の山は、流石に花の種類は少ないが。
延々と途切れなく続く花道は、花の百名山と言われる所以でもある。

昨夜の雨で濡れた下草に、スパッツは濡れ濡れになってきた。
トンボがサワサワと飛び、お陰様で嫌な虫は全くいない。
人も全くいませんね。

 ウメバチソウ       ▲ 花を愛で写真を撮りながらゆるゆる登る
何気に腹減ってきた エゾリンドウは蕾んだまま ウメバチソウ全開 マツムシソウは咲きすぎ アキノキリンソウ拡大

右手に避難小屋の屋根を視認するが、寄る気はない。

ここから上は、数年前の台風のせいで登山道が崩落して。
小根子岳の分岐までは、新たな登山道を行く。
新道が出来立ての頃は、切り開かれた笹が逆目で歩きにくかった。
今は歩きやすくなったけど、笹の根っこに靴が引っかかるので要注意。
下山時は、前のめりに転倒するリスクがある。

そんなことは置いといて、花を楽しみながらの休み歩きですよん。

 ちょっと古くなった避難小屋
 遠く長野市街地が望まれる             ▲ 迂回路のご案内
 シャリバテのためプチランチを挟んで上をめざす       ▲ 峰の原ルートは終始展望に恵まれる
                 ▲ 小根子岳が見える頃には、ガス状の雲が消えて青空が広がり始めた
シラネニンジン ウスユキソウ コケモモ ゴマナ アザミにキアゲハ
 猫と小猫の分岐  小猫道の入口では、マツムシソウがいらっしゃいまし〜と言う

にゃんこ分岐まで来ると、今年もここまで登れたことにホッとします。
根子岳は端から登る気がない。
最近は600mを超える標高差は、気合を入れないと登れないのです
そんな意味でこの山は、体力レベルのバロメーターになっている (^^;

 小根子の山頂に着くと、必ずここに立たされる                ▲ 小根子から根子岳
               ▲ 山頂でのんびりしていたら、根子岳が完全に姿を見せた(左後方は四阿山)

山頂に着くと、おいちゃん指示で岩の上に立たされるのがルーチン。
あと何回立たされるのか、それが問題だ (^^

岩に陣取ってメインランチにする。
北のザレ岩方面には、気持ちの良い尾根が伸びている。
先行した若いカップルさんが、歩いているのが確認できた。
ザレ岩に廻ったのは過去一回きりで
【REPO】 うっすらと記憶がある。
ちょっと遠回りだけど周回して帰ろうか、と誘ってくるおいちゃん。
いいね そうしよっ (^^

ガスの流れが速く、四阿山や根子岳を交互に隠すから目が離せない。

 いつもの場所で、こにゃんこランチ
 何処にいても花のことで頭がいっぱい             ▲ こにゃんこケルン

咲いてた ゴゼンタチバナ 笹道をザレ岩へ オトギリソウ
ヤマハハコ エゾリンドウ ウスユキソウ 紅白めでたい


 笹原に伸びる一筋の登山道が美しい。
 緑の絨毯を敷き詰めたような優しい山容の小根子岳周辺は、訪れる人を倖せmaxにして悠々たる夢に誘う。
 小根子から笹原の緩斜面に突入

                ▲ ザレ岩(北肩)に向けて気持ちの良い尾根を下る   ザレ岩を拡大
                        ▲ 小根子から下って来た笹尾根を振り返りつつ

先週開催されたトレラン(須坂米子大瀑布スカイレース)と全く同じコースなので、登山道は笹の刈り払いも完璧整備されていたので楽勝 (^^

ザレ岩には、幸せそうなカップルさんが仲良くしていたので。
米子大瀑布の分岐で折り返して、トラバース道をゆるゆる歩く。
所々の泥濘も気にせず、急がば廻れ的なルートだ。

途中のお花畑では、既にヤナギランは終っていたが楽しめた。
しばし花撮り大会 (^^
やがて避難小屋分岐で往路と合流、膝の負担も軽くて良かった。
笹の刈り払いがしてあれば、お薦めのコースだよん。

 ザレ岩の手前、米子大瀑布の分岐
 雨後で糠っていたのは想定外       ▲ ガスがなければ大展望なのにね
シュロソウ シロバナニガナ コケモモ トモエシオガマ(白)
エゾリンドウも開いていた シラネニンジン 白いツリガネニンジン 白い蝶
マイヅルソウ ヤナギタンポポ アキノキリンソウ(実) シシウド シラタマノキ
キオン ヤナギラン咲き残り ヤナギラン群生地 ノコギリソウ ハクサンフウロだらけ
タムラソウ アキノキリンソウ紅葉 トモエシオガマ(ピンク) ヒョウモンチョウ
 ヤマハハコとアキノキリンソウの道を帰る  ▲ 牧柵手前で楽しくピクニック風なお姉さん二人にちょっかい

高い雲や流れるガスの移ろいが目まぐるしいが、ほぼほぼ晴れ間もあり。
北アも時々雲間に覗いていたが、山座同定に至らず (^^

多少の不満は残っても、総じて素晴らしい秋の山に恵まれた。
牧場の牛さんに「ただいま報告」するも、相変わらず食べてばっか
丑年のはらっぱなのに、相手にしてもらえない。
北アを隠す雲が刻々と変化する中を下山。

 エゾリンドウは漏れなく咲いてた              ▲ まとめてワレモコウ
                       ▲ 朝と違ってちっとも相手をしてくれない薄情な牛さん

予定よりも少し遅れて駐車場着。
大型バスは別のバスに入れ替わっており、車の数は朝よりもずっと多くなっていた。

はらっぱの願いを叶えるために、後半の寄り道行脚に急ぎます
先ずは、ムラサキセンブリの花を探しにダボスゲレンデへ。
その次は、休暇村「嬬恋鹿沢」隣接の鹿沢園地野草園に寄り道します。

18年前の苗場赤湯で逢って以来 【REPO】 のシラヒゲソウが目的 (^^

 白樺林で小根子の余韻に浸る      ▲ 朝こもれびホールをスタートして8時間経過

ダボスゲレンデでの花探しは、結果的に徒労に終った

昨年と同じように、ムラサキセンブリの花は見つからない。
帰ってから記録を見たら昨年は7月24日で、今年は9月4日でしょ。
時季がデタラメ。

思い起こせば。
ここで初めてムラサキセンブリを見つけたのが、9月23日だ。【REPO】
場所も良く覚えてないし、何か時期的にも合ってないような
未だ咲いてなかったんじゃない

 ダボスゲレンデで花探し中のはらっぱ


 上信越高原国立公園 鹿沢園地 野草園  
環境省

 ここです             ▲ 国民宿舎の近く
 サワギキョウ              ▲ アケボノソウ
 きょうのメインターゲット、シラヒゲソウ               ▲ トリカブト
 ミゾソバ              ▲ ツルニンジン
サワギキョウ アケボノソウ シラヒゲソウ ミゾソバ ツルニンジン
クサフジ ツリフネソウ オオバセンキュウ タムラソウ サラシナショウマ
濃色ゲンノショウコ ベンケイソウ コケオトギリ マルバハギ アキカラマツ
ハンゴンソウ ゴマナ トモエシオガマ キンミズヒキ ワレモコウ