2022.09.11 (日)   K2Couple No.0765 

破風岳
はふうだけ(群馬県・長野県)
1,999m
       破風岳 1999m 毛無山 1940m
13年振りに訪れる万座温泉の山

コース最大標高差 : 175
コース累積標高差(+) : 340
コース累積標高差(-) : 340
コース距離 : 3.9 km
行動時間 : 4'05"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  遠く四阿山と土鍋山、破風岳(毛無山から)
  4:10 = 倉渕 = 万座道路 6:05 愛妻の鐘 6:15 = 万座温泉 = 6:45 毛無峠P 【BF】
 毛無峠P7:25 ... 8:30 破風岳 【L1】 8:55 ... 9:40 毛無峠 10:00 ... 10:35 毛無山 【L2】 11:10 ... 11:30 毛無峠P
 毛無峠P11:35 = 11:55 万座豊国館 12:40 = 志賀草津道路 = 15:00

   破風岳の場所 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

万座温泉 豊国館 (¥500)


 きょうは山登りというよりも、秋の風に吹かれてのんびりお弁当を食べに行こうと思います。
 梅雨明けが早く突然の猛暑のあとで戻り梅雨のような長雨にたたられ、9月に入ってもスッキリしない日々が続いている
 四季の移ろいが様変わりして、異常気象と言うよりも地球環境が新しいステージに入っているのだろう。
 今は台風被害が心配されるシーズンですが、美しい山の姿はいつまでも変わらないで欲しい。

 先週は小根子岳で頑張ったから、今週は楽チンな万座にしようと決めたのが前夜の作戦会議。
 御飯岳
おめしだけ 【REPO】 はちょっと厳しいので、代わりに未踏の土鍋山まで足を延ばすことにした。
 秋晴れに期待して日の出を拝もうと思い、2時過ぎの出発を目論んだけど
... 二人とも朝起きれなかった

万座温泉を通過することは多いのに、万座の山は久し振りです。
初めて御飯岳に登ったのは、奇しくも13年前の同月同日だった。

早出のおかげで、ガラ空きの一般道を一路万座へ。
毎度お決まりのパターンで、道の駅「八ッ場ふるさと館」で小用を足し。
長野原町通過時は、ガスガスで少しひるむ (^^

万座道路に入ると雲の上に出た。
嬬恋牧場「愛妻の鐘」から、めざす山の様子を眺めて。
好天を確信する。

 中秋の名月(東吾妻町より)
 長野原町はガスの中を通過 しょぼっ          ▲ 嬬恋牧場から浅間連山
               ▲ 浅間連山の右に四阿山、先週登った小根子岳は浦倉山に隠れて見えない
           ▲ 四阿山の稜線は浦倉山を経て土鍋山から御飯岳まで続く、目的の山域がスッキリ見えた
ノコギリソウ マツヨイグサ ノコンギク オンタデ


 まだ静かな万座温泉を抜けて、県道466(上信スカイライン)に入る。
 上信スカイラインから離れると毛無峠までは狭い道だが、車同志がスライドできる場所は随所にあるので心配はない。

毛無峠にとうちゃこ 6:45。

既に数台の先客があり、車中泊と思しき人たちもいる。
登山者半分、ラジコン屋半分な感じか。
峠からは浅間連山、浅間隠、鼻曲etc、長野県側に頚城の山がうっすらと。
展望の峠です。

峠名の所以は、常に吹きつける強風のため荒涼としているかららしい。
その風を利用して、ラジコングライダーのメッカになっている。
私たちが登り始めるときは、飛ばし屋があちこちで準備中のようだった。

 万座峠を過ぎた展望地から横手山
                          ▲ 毛無峠から雲海に浮かぶ浅間連山
 浅間の左(南)に浅間隠山と鼻曲山     ▲ 反対側(北西)には頚城の山が霞んでいた
 先ずは破風岳に向かって歩き始める     ▲ 振り返れば峠を挟んで、次に登る毛無山です
 小串鉱山跡の群馬県側は立入禁止      ▲ 少し登ると毛無山の奥に御飯岳が見える
 岩があれば登らされる      ▲ 撮影監督はカメラを構えるだけだから楽だ
                    ▲ 先週の小根子岳からザレ岩のように、笹原に延びる登山道

登山道が笹の中に見事なジグを切って登っています。
結構な急斜面だ。

リンドウがたくさん咲いていて、励ましてくれます。
ここのリンドウはエゾリンドウなので、暖かくなれば花開く。

土鍋山の分岐を分けて、山頂まで僅かな登り。
先ずは破風岳に寄って行こう。

 破風岳の急斜面をジグを切って登る
イブキボウフウ ヤマハハコ オトギリソウ エゾリンドウ
ミヤマコウゾリナ アキノキリンソウ ガンコウラン コキンレイカ フジバカマ
ハナニガナ ナナカマド イタドリの紅葉 エゾリンドウ開いた マシンガンホール


 山頂ではカップルさんが休んでいた。
 眺める山々は毛無峠からと同じもので、強いて言うなら視点の標高が175m高くなっただけのこと。
 きょうは北アなどの遠望はない。
 樹林に囲まれた土鍋山まで行っても展望は限られるし、道も決して良いとは思えないので。
 臨機応変、ためらいもなく土鍋山カット


 ようやく着いた     ▲ 面倒いから拒否したら、自分が立ってた
                          ▲ 白根山を振り返りながら登ってきた景色
                               ▲ 峠で見たのと同じ山
                                 ▲ 浅間山も然り
                    ▲ ここから土鍋山経由で四阿山まで踏破する猛者もいます
 エゾリンドウだらけの道を帰る        ▲ 18人の団体さんが登って来た
 昔は二千人もいたという小串硫黄鉱山跡(嬬恋村)         ▲ 全員揃って開きっぱ
              ▲ 秋空の下、心地よい風に吹かれてトコトコ下山します(御飯岳はお呼びじゃない)
 賑やかになってた峠          ▲ グライダー飛ばし隊の車が多い
 ラジコングライダー            ▲ 日の丸ちっくですね

毛無峠に戻り、しばらくの間グライダーの機影を追いかける。
速いので上手く写真に撮れなかった。

毛無山への取付きは、ザレた斜面を登って行きます。
鉄塔が規則正しく建ち並んでいる。
かつてこの地に小串硫黄鉱山があり、多くの人たちが生活していたとか。

峠から嬬恋(群馬)側に少し下った所に鉱山跡地が見える。
そのアクセス道路が峠からしっかり見えるが、立入禁止になっていた。

 毛無山を見上げる
 破風岳と違って直登です           ▲ 破風岳みたいになってきた


 毛無山の山頂に着いた。
 ケルンや大きな岩が散らばっていて、ちょっとした造園ちっくな雰囲気です。
 気持ちいいな~。
 おいちゃんは、御飯岳方面の笹の登山道を見に行っちゃった。

 毛無山から御飯岳        ▲ 笹の中をクネクネ気持ち良さそう
                                 ▲ 毛無山でこの景色を見ながらまったりタイム

大きな岩で南向きに陣取って、展望ランチの時間です。
ここまで登れば、峠の賑やかさが嘘のようです。

若い♂♀さんが、ドローンを飛ばしていた。
リクエストに応えて操縦してくれる、サービス精神満点の好青年でした
ドローンの動きは素早く、軽快な音を残して急上昇急降下高速水平移動。
そのスピードに驚いていると、頭上に戻ってピタッと停止する技が凄い。
もしかして、プログラミングされた自動運転かも。

 そよ風に吹かれて展望ランチ        ▲ 座った岩に小さい小さいモンローリップ
 相当お金をつぎ込んでいるらしい        ▲ ドローン遊びの二人と別れて下山
 飛行機雲がたちまち流され           ▲ 気持ちの良い空と緑やね
 登れって言われそうで モデルシンドローム            鉄塔が立ち並ぶ異様な山
               ▲ こんな景色に囲まれて、硫黄鉱山の人たちは何を思って暮らしたのだろうか
シラタマノキ ガンコウラン コケモモ クロマメノキ
 破風岳さん、またいつかね            ▲ 毛無峠をあとにします

久し振りに、万座の白濁温泉に浸かって帰りましょう。
お客さんがいないせいか、内湯も露天風呂もmax熱っつかった。
水道水全開で薄めても、全然効果なく。
我慢の温泉

帰りは、展望もないのに有料の万座道路は敬遠しますね。
志賀草津道路まで登り返して、るんるん山岳道路を草津に下ります。

白根山湯釜見物はできない筈なのに、駐車場にはそこそこ車があり。
人の姿は見当たらないし、皆んな何処に消えちゃってるのでしょうね。
弓池でも人は見かけなかったし、不思議

 万座の内湯硫黄泉♀
 草津経由で展望ドライブ(万座三叉路)            ▲ 白根山頂駐車場
 未だ規制中の草津白根山       ▲ 駐車スペースのナナカマドは鈴生りだった