2023.06.10 (土)   K2Couple No.0755 .

高峯山
たかみねやま(長野県)
2,106m
高峰高原の花は、例年より遅かった

コース最大標高差 : 165
コース累積標高差(+) : 290
コース累積標高差(-) : 290
コース沿面距離 : 4.4 km
行動時間 : 4'00"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 湯の丸高峰林道を高峰温泉登山口へ
  6:25 = 藤岡IC/上信越道/佐久IC = 浅間サンライン = 7:55 高峰高原高山植物園 8:05 = 8:10 高峰高原ホテルP
 高峰高原ホテルP 8:30 ... 湯の丸高峰林道 ... 9:05 高峰温泉側登山口 ... 9:55 粒ヶ平 10:00 ... 10:30 高峯山 【L】 11:10 ...
 11:30 粒ヶ平 ... 12:00 展望台 12:05 ... 12:30 高峰高原ホテルP
 高峰高原ホテルP12:35 = 浅間サンライン = 碓氷バイパス = 14:55

    高峯山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


先週の状況をそのままコピーしたように、台風に刺激された前線の雨 (^^;
群馬は曇りながら、浅間界隈は午前中限定で青空が期待できるらしい。
そんな時は、花の百名山を彷徨う企画がピッタシ。
きょうのターゲットは、アズマシャクナゲとハクサンイチゲ。

県内はどん曇り。関東甲信地方は一昨日に入梅宣言あり
上信越道で西に行けば行くほど、雲が重く垂れ込めている。
これは折り込み済みです。

県境の八風山トンネルを堺に、薄雲に青空です (^^
浅間連山はもちろん、八ヶ岳も見える。

 上信越道 碓氷橋
                           ▲ グリーンロードからめざす浅間山

佐久ICで降りて、グリーンロードで一直線。
浅間サンラインを経由して、チェリーパークラインで車坂峠に駆け上がる。

車坂峠の手前道路脇にある、プチ植物園に寄ってお花見前哨戦です。
ここは、上信越
... 云々という、長い名前の高山植物園。
今は、サラサドウダンとレンゲツツジが花盛りで。
足元には数種の花が咲く、林間のちょっと怪し気なエリアです。

クマ出没注意のデカい看板が、一番目立ってたけど (^^;

 上信越高原国立公園浅間連峰 高峰高原高山植物園        ▲ 如何にも熊が出そうな植物園
 サラサドウダン     ▲ レンゲツツジは群馬県の県花なんですけど
ツマトリソウ マイヅルソウ ミツバツチグリ
コイワカガミ ニガイチゴ ミヤマガマズミ
シロバナヘビイチゴ サラサドウダン レンゲツツジ

いつも車を置かせてもらっている高峰高原ホテル。
きょうは閑散として先客1台きりで、しかも玄関入口が施錠されていた。
まさか、廃業か

ホテル裏の公衆トイレ棟は、綺麗に管理されて利用可。

暑くもなく寒くもなく、完全に青空が広がってきそうな勢いです。
陽射しも柔らかく、やっと感じられるような微風が心地良い花撮り日和。

 高峰高原ホテルは閉まっていた
 キセキレイがチョロチョロしてた     ▲ ホテル裏から湯の丸高峰林道に下りて花探し
アコウキンポウゲ フデリンドウ スズラン早く咲きな
毎年この時期のゲレンデはショウジョウバカマで埋め尽くされる
              ▲ 雨にも負けずに咲き乱れ過ぎて、ちょっとお疲れ気味のショウジョウバカマたち
                            ▲ 篭ノ登山の前で花撮りに励む

 今年は例年に比べて花が早いように思っていたが、このエリアに限っては例年より遅いようです。
 スズランは開いている花が全然なく、全体的にスロースタート。

 ゲレンデを埋め尽くすショウジョウバカマの群生は、数日前の大雨に打ちのめされたのでしょうが。

 お疲れ気味を漂わせる中にも、元気いっぱいの咲きっぷりだった。
 このあとは、徐々にヤナギランやニッコウキスゲの群落が出現する。


 ウグイスやカッコウの鳴き声が聞こえると、長閑~な感じです。
 歩きも
... のどか~な感じで (^^

 高原の清々しい風が心地よく     ▲ 冬季にはASAMA2000スキー場になるエリア
タンポポにモンキチョウ タンポポと篭ノ登山稜線 ウスノキ ヤマガラシがいっぱい咲いてる道
いつもの場所のコイワカガミ コヨウラクツツジ 何処に何が咲くか知ってる人 ムシカリは終り


 高峯山を周回する場合、何気に最近は高峰温泉側から入って車坂峠に下りることが多い。
 途中の合流地点粒ヶ平まで、車坂峠(高峰高原ホテル)からより高峰温泉からの方が 30m ほど標高差がプラスされる。
 車坂峠から高峰温泉登山口に行くには、林道を 30m下ることになるから。
 いきなり登り始める車坂峠ルートより、標高差が大きくても林道の下りから始まる方がウォーミングアップになるからかな。
 そこまで深く考えてないだろうけどね。
たった30mだし
 
 高峰温泉手前の登山口          ▲ 樹林帯はハルゼミの大合唱
 キツイ登りではありませんが      ▲ おいちゃん調子悪く立ち止まってばっか
あっちもこっちもミツバオウレンだらけ ヒメタケシマランの撮影に手間取る ツバメオモト
シロバナエンレイソウ シロバナヘビイチゴ ヒメイチゲ その種

楽しみにしていたツバメオモトは、1輪だけうなだれて咲いてた。
が、あとは全然。
以前はあんなに咲いてたのに、今年は季節が遅れているということか。

周回分岐の粒ヶ平直前になると、シャクナゲの花が姿を見せ始める。
アズマシャクナゲが満開っぽく、むしろ遅きに失した感もあるかな。
でも、綺麗だった。

 アズマシャクナゲが出てきた
                              ▲ 周回分岐の粒ヶ平

いよいよ、シャクナゲの谷を見下ろすエリアに着いた。
もちろん蕾もあるが、ほぼ咲き揃っている感じです。

篭ノ登山水ノ塔山に源流を発する深沢川。
かつては深沢川沿いに、高峰温泉に達する登山道があった。
その深沢川の深い谷に落ち込む斜面に、シャクナゲは群生している。
大規模な群生地である。

今はアズマシャクナゲ真っ盛りだが、遅れてハクサンシャクナゲも咲く。
その頃は高山植物も咲き揃っていることだろう。

 シャクナゲ群生地の始まり
                             ▲▲ シャクナゲの谷
 浅間黒斑山も青空になった           ▲ 高峯山に向かいましょう

地形図上の最高点P2106 を越えて、少し下ったところが高峯山頂。
山頂の大きなシンボル岩に突き当り、ここが本日の終着駅です。
大岩の手前にもハクサンイチゲが咲いている筈だけど、株が無かった。

岩間の狭い空間に、これでもかってハクサンイチゲの揃い咲き。
細心の注意を払って岩を渡り、写真に収めるのだった。
いつまでもずっと咲いてて欲しいハクサンイチゲの花

 岩場に咲く孤高のハクサンイチゲ            ▲ 岩の隙間にビッシリ
                            ▲ 押すな押すな状態で仲良く
 山頂標識はいつもスル~            イワハタザオも必至に咲く
イワハタザオ コケモモ ニガイチゴ
おっぴらけのズミ 岩間で竹の子ランチ

生憎山頂から望む景色は皆無なので、高峯神社の祠にご挨拶して。
「いつも下からパンパンじゃ神様まで遠い」 と独り言のおいちゃん。
近くからお参りして来いって、はらっぱが派遣された (^^;
近くから、ピースして ありがたく二拍手。

そのあとは食い気しかなく、いつものメニューで山ごはん。
暑くもなく寒くもない山頂で、至福の時間を過ごした。

 高峯神社は小諸大室神社の奥宮だって            ▲ ランチが済めば帰るし
 帰るころには曇り空でも絶好調             ▲ 晩生のムシカリさん
                 ▲ ここはいつでもオールシーズン気持ちよく歩ける道( 積雪期は特に良い )
                      ▲ 往路と同じように、シャクナゲ群生地をウロウロして帰る
ミツバオウレンだらけ タカトウダイ 帰りもシャクナゲ祭り ミツバツチグリ
 もうプクマンでしゅ      ▲ 粒ヶ平分岐から車坂峠へ周回下山します
 ミヤマハンショウヅルの蔓はいっぱい見つけた          ▲ 秘密の場所にツガザクラ
ガクウラジロヨウラク ミヤマハンショウヅル 地を這うズミ ツガザクラ

粒ヶ平分岐から展望台までは、少々のアップダウンを交えて。
ほぼ平坦で、しかも花の期待が持てるルートです。
ハクサンイチゲ等が随所で迎えてくれたし。

最後の休憩地はベンチ付き、展望台でドリンク休憩。
前半は天気に恵まれ青空も覗いたが、遠望するほど恵まれなかった (^^;
期待の花は、そこそこ楽しめた。

高峯山は初心者向きで登りやすく、お気に入りの山ではある。
積雪期6回、花の6,7月は今回が11回目を数える。
これからも宜しくお願いいたします。

 展望台にとうちゃこ
レンゲツツジ ハクサンイチゲお愛想咲き ニッコウキスゲ準備中 キアゲハ参上
                ▲ 台風の影響を心配した一日、でも最高の山日和に恵まれて良かった
スギゴケ V字サインのミツバツチグリ 高峯神社鳥居 高峰高原ホテルは営業してた
                             ▲ 碓氷バイパスを下って、松井田町から裏妙義の岩峰群


 出掛けのトラブル ...
 朝食用にと思って、美味しい セットを二人分用意した。
 ところが、セットが一人分無くなっていたので、仕方なく一人分を二人で分けて食べた。
 確かに二人分、玄関から持って出た筈なのに変だな

 帰って荷物を下ろしていたら、庭の芝生の上にちゃっかり転がっていた おむすびコロリンすっとんとん (^^
 仕方なく二人で分けて食べた